栴檀「せんだん」の花
栴檀の花は、淡い紫色。5月から6月にかけて、5弁の花を咲かせる。
晴れた日に遠くから眺めれば、光の糸が木にからまったように見える。
九州や四国、紀伊半島などで見かける落葉高木である。
「栴檀は双葉よりも芳し」というが、この栴檀は「白檀(びゃくだん)の事
中国では、白檀の事を栴檀というため広まったのだろう。白檀はことわざになるの芳香を放つけれど、
栴檀のほうは、ほのかににおいたつ。
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博物学者で民族学者の南方熊楠(1867~1941年)が死の床で見つづけは花が栴檀
(和歌山県龍神村の中山路小学校の校庭にある)といわれている。
詳しくは
2007.5.12土曜日経プラス1「花めぐり」でごらんください。
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「妹(いも)が見し 楝(あふち)の花は
散りぬべし
わが泣く涙 いまだ干(ひ)なくに」
山上憶良(やまのうえのおくら)
万葉集 (楝=栴檀)