食事摂取基準5年ぶりに改訂
北海道の当地は、ようやく桜の時期を迎えました。今年は例年より、10日位遅れましたが、町のあちらこちら、山のあちらこちらでは美しいチェリーピンクで染まりました。
厚生労働省の「日本人の食事摂取基準」が4月、5年振りに改訂された。健康維持に必要とされる栄養素やエネルギー量の目安を示してあり、日本人がとり過ぎと言われている塩分の目標量が引き下げられるなどいくつか変更点ある様です。
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今回の改訂で注目されている食塩についてかいてみます。
05年に策定された旧基準では男性で、1日・・10g未満/女性で、8g未満とされていた。今回の改訂では男性で9g未満/女性で7.5g未満に改められた。
みそ汁1杯・・約・・2g/醤油大さじ1杯・・2.6g/ナトリウムしか書かれていない場合には2.54倍すれば、食塩相当量に換算できる。日本人はみそや醤油などの影響もあり、塩分摂取量の多い国民と言われており、塩分には注意は必要である。
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カルシウムは不足
今回の改訂基準は30~49歳の女性の1日の推定平均必要量が550mg、推奨量660mgとしている。
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食事摂取基準「一日に必要はエネルギー量」
年齢別に基準値を示している。ここで、目立ったのが
70歳以上の推定エネルギー・・旧基準1850kcal/改訂2200 kcal『健康な高齢者の身体活動量を精査した結果これまで考えられていた以上に体をよく動かしている事が判明した為』
憂慮されているのが、若い女性の「やせ志向」必要なエネルギーが満たされていないと、妊娠した場合、低体重児も増加など、子供への悪影響につながりかねない。
乳幼児に対し、脂溶性ビタミンやヨウ素などで摂取の耐容上限量が新たに設定された。子供にサプリメントを与える親が増えており、過剰摂取のおそれが出てきた為の様である。
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毎日の食事の大切さをもう一度見直してみたい。
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2010/5/9 [SUNDAY NIKKEI]より
●食事摂取量について詳しく知りたい時は
厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2010年版)
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/sessyu-kijun.html
●食事バランスガイド
http://j-balanceguide.com
長生きの秘訣は和食
日本人の平均寿命は以前から世界一と言われている。2009年の経済協力開発機構(OECD)統計でも男女総合でトップである。
米国の心臓病学会は「地中海地方の食事を見習おう」と呼びかけている様である。牛肉や豚肉より魚を多くし、バターの代わりに植物油を使用、穀物、野菜、果物を多く食し、大豆などの植物繊維も積極に・・などである。
これはまさに日本人の食文化である。
現代人が考慮すべき3点に注意しよう
1、葉もの野菜は一日にみそ汁椀の器で5杯以上果物はリンゴなら中玉1個以上、オレンジで一個以上、バナナは一本以上
2、塩分を控えめに(食事の際しょうゆ、ソース、マヨネーズなどを控える。麺類などの汁は飲まない。)
3、炭水化物・・GI(グリセミック指数)が大きな食品ほど、血糖値が上がりやすく、肥満や糖尿病を促進する。煮込んだ料理、レトルト食品、パン、菓子、などはGI指数が大きく、ご飯、めん類、果物などは小さい。
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3食をいつもの時刻に摂取する事も大事。体内には食事のリズムを記憶する仕組みがあるそれに合わせる事によって、血液中の栄養分もほどほどに保たれる。長寿の秘訣は「和食」にあり!
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食は習慣性があり、なかなか改善とはいかないものである。以上に注意して、長生き・・いえ健康な人生を・・!
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2010/5/30 SUNDAY NIKKEI「ほどほど健康術」より