No24 イベリコ鹿 2010年11月23日(火)

木の葉が落ちて初雪の季節になるとお願いしていた極上の食べ物が届きます。それは近くのハンターの人から貰っている鹿肉です。 ハンターの人にはドングリ山で捕ったピン角(ピン角とは枝分かれしない一本角の事です)の雄鹿が獲れたらお願いしますと言ってあります。狙って獲るのは大変難しいそうですが幸いなことに腕利きのハンターは毎年その願いを叶えてくれています。ドングリを沢山食べている2歳の若い雄鹿の肉は、おいしい脂がしっかりのっていてしかもさらりと芳潤な味わいをしています。 調理法としてはもも肉をたたきにロースとランプをステーキにバラ肉は焼き肉にして食べますが、子供や孫たちにも大人気であり我が家ではイベリコ鹿とよんでいます。 その名前は、おいしさ世界最高峰と言われているイベリコ豚にちなんでつけた名前であるが(実は私は本当のイベリコ豚は食べたことがありませんが)その独特のおいしさはどちらもドングリを沢山食べているからに違いありません。 今年は山にドングリが沢山なった年でしたので順調にイベリコ鹿が届きましたが、 周りの山を見渡すと最近はドングリのある広葉樹の山がどんどん切られて針葉樹の山に替えられているのが多く目につきます、我が家にいつまでイベリコ鹿が届くのか心配な限りです。



*つぶやき*
上等のもも肉は刺身が一番おいしい。おろしショウガかニンニク醤油で食べるのが最高である。 娘が東京の多摩動物園に行った時、同僚が「かわいい鹿さんだね」と言ったら「ごめん、私には食べ物にしか見えない」とつぶやいてしまい「あんた北海道でどんな暮らししてたの」と聞かれたそう。父似だ!

No23 ヤツメでナイト 2010年9月10日(金)

湧別川には初秋になると海からヤツメウナギが産卵のために上ってきます。ビタミンAの含有量が多く、古くから目の病に効く薬用として珍重されてきました。  ただ最近は環境変化の影響なのか、数が少なく、大きさも小ぶりになり、食用のヤツメウナギを捕まえるのは大変になっています。夜行性のため、漁は暗くなってから川の水深の浅い場所で行います。道具を使うのは禁止されているので、ぬるぬるしている体を手づかみするには軍手が欠かせません。  真っ暗闇の川の中に立っていると、はじめは周りがまったく見えなくて不安ですが、だんだんと目が慣れてきます。今と違って、太古の昔の夜はこんなものか、と不思議な感覚になります。  翌日の夜は、料理の時間です。ヤツメウナギには背骨がなく、背割りにするのはウナギより簡単。さっと湯引きして皮をむき、下ごしらえをして、かば焼き用のたれにひと晩漬け込みます。  そして3日目の夜は友だちと宴会。「どうも最近は目が弱っていかん」とか言いながら、酒飲みが集まってきます。かば焼きのほか鍋や空揚げもとても好評です。気が付くと酔いが回ったみんなの目はうつろ。ヤツメウナギは果たして効いているのか気になります。こうして「ヤツメでナイト」は三日三晩に及ぶのです。



*つぶやき*
この怪しげにぬるぬると光る物が食べ物だと思える人は数少ない。実はヤツメウナギは魚類ではない。なぜなら脊椎(骨)がない。ウナギには骨がある。そんな事はおかまいなしに私は蒲焼きを想像し、よだれが出る。やっぱりあぶない!!

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