NO.8 アライ・アパッポ 2004年5月19日(水)

アイヌ語で(チライ・アパッポ)とは福寿草です  チライとは日本最大の淡水魚イトウ。春の雪解け水が出て水量が多くなると上流の小さな川にイトウが上ってきて産卵するため、その時にときに咲く花と名付けたのだそうです。  イトウは現在、環境省のレッドリストで絶滅危惧種に指定され北海道内でもほんの一部の地域にしか棲(す)んでいません。かつては湧別川にも沢山の大きなイトウがいました。 私の祖父は、青年時代みんなで釣りに行き、川岸にいた蛇に大きなイトウが襲いかかるのを見たそうです。ものすごい音と水柱がたち、一緒にいた人達は、祖父が川に落ちたと思って助けに来たそうです。  実は現在でも、湧別川にわずかながらイトウがいます。イトウは海から棲み良い川を求めているようです。河口付近で海から入ったばかりの銀色のイトウを見せてもらった事もあります。中流付近に棲みついたイトウを、釣り人がチャッチしてリリースしているのも知っています。  でも今の湧別川はイトウには受難の川かもしれません。コンクリートの堰や堰堤のない小川でないとイトウは産卵できないのです。  春の福寿草の時期には近くの小川に大きなイトウが産卵に上り、サクラマスが遡上し、秋にはサケやカラフトマスが帰ってくる 。そんな湧別川を取り戻したいと活動しています。



*つぶやき*
5月の初旬天塩川下流にて釣り上げたイトウです。 大きな魚は上流に産卵に遡上しているので小型が主体でした。湧別川にも沢山棲んでくれたら、遠くまで行かなくてもいいのだが!いやいや、そんなとこまで普通にいくのがオバカだ!

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