NO11 屈斜路湖の奇跡 2005年08月23日(火)

最近、休みには屈斜路湖に釣りに出かけるようになりました。自然豊かな湖にいると、大昔の時代にタイムスリップしたような錯覚を覚えるほどです。 屈斜路湖は日本最大のカルデラ湖。大正時代に湖底から硫黄が噴出し、強酸性の温泉水が流入してすべての魚が死滅したと言われています。それ以前は一メートルを超すイトウもいたそうです。長い間魚がいないと思われていましたが、平成の時代になって大きなニジマスが釣れたのが話題になり、釣り人が訪れるようになると、アメマスやサクラマス、ヒメマスなど小魚からサケマス類まで沢山の種類の魚が復活しているのが明らかになりました。 大きな川が流れ込んでいない屈斜路湖の水が自然に浄化されるには、もっと長い時間がかかると思われていました。しかし、湖全体が阿寒国立公園に属し、人の力が加えられていない豊かな広葉樹の森に囲まれており、そこからわき出る水が湖を回復させたのです。まさに「屈斜路湖の奇跡」だと思います。 私たちの街を流れ、大切な水を供給してくれる湧別川にも「奇跡」を起こす力を残しておかなくてはなりません。これ以上広葉樹の森を伐採してほしくありませんし、必要のないダムもいりません。どうしても行わなくてはならない川の工事も、コンクリートを大量に使うことなく進めて欲しいと思うのです。



*つぶやき*
大先輩である札幌市の近藤さんとの釣りの一コマです。夏の屈斜路湖。背景は和琴半島で最北のミンミン蝉が大合唱していました。すばらしい大自然の中でヒメマスは釣れても釣れなくても十分に幸せな気分を満喫できました。

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