NO.7 川とお役所 2004年5月19日(水)

湧別川でサクラマス釣りを開放して下さい-。私たちがそんな運動を始めてかなり長い年月がたっています。ただ釣りがしたいと言っているのではありません。サクラマスという魚を通じて川に関心を持ってもらい、自然な川の姿を大切に守って行きたいとの思いからなのです。  しかし現実には取組はなかなか前に進むことが出来ません。私たちの要望に対しての道からの回答はこうです。「漁業関係者の同意が得られない」「湧別川はサケマスの増殖河川であり、現在網走管内のサクラマス資源は自然産卵によるので河川に遡上した親魚の保護が不可欠」....。  今、湧別川のサクラマスは大きな危機を迎えています、最大支流である生田原川の上流部で網走開発建設部が取水堰(せき)と、農業用貯水池をつくる計画を進めているのです。事業予算は91億円だそうです。ところが、その場所こそサクラマスの大切な産卵地になのです。水量が減ってしまうことは自然産卵に大きな影響が有ると環境影響評価(アセスメント)の段階でも充分にわからなかったのでしょうか。  同じ北海道の中の「お役所」が全然方向の違う事業をすることに大きな疑問を感じます。  河口から上流にまで人工物によってせき止められていない川は、国内に数少なくなりました、かろうじて残されている大切な命の源である自然の川を、子供達に残していきたい。そう考えて活動しています。



*つぶやき*
生田原川上流の取水堰の現場です。大切なサクラマスの産卵場所でした。現在は周りも木が切られて貯水池も完成していますが、その水の供給を受けている農家は十軒あるかないかです!我々の税金から約100億円使われていますが。

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