No.5 釣り人の責任2003年4月16日(水)

「釣りはスポーツなの」と聞かれることがあります。たしかにそうみえる分野もありますが、魚釣りが他のスポーツとは決定的に違うところがあります。それは、命をもらっていくゲームだからです。外国で、ハンティングとフィッシングには厳しいルールがあるのはそのためです。  北海道には厳格なルールがありませんし、ほとんどの釣り人は気にもしていません。釣果ばかりが大切にされ、いかに楽しく、獲物をいかにおいしく食べたなどの大切な部分が欠けているのです。  外国にはバッグリミットという言葉があります。釣り上げた獲物を何匹まで持ち帰れるのかというきまりです。いろいろな魚に対して大きさと、釣る量が決められているのです。  北海道には基準がありませんから、釣り人は自分自身でリミットを決めなくてはなりません。そうしなければ魚はいなくなり釣りの楽しみもなくなります。目安としては、自分の家庭で食べて処理できる数にしましょう。どんな魚でも大切に扱いきちんといただいて下さい。決して畑の肥料や猫のえさにするものではありません。  キャッチアンドリリースという言葉があります。釣った魚をそのまま逃がすという意味ですが、それとて魚に大きなダメージとストレスを与えていることに変わりはないのです。



*つぶやき*
1995年カナダにスチールヘッド(降海型のニジマス)を釣りに行きました。余暇を利用して釣りに来ているアメリカ人と一緒。彼は普段フロリダで釣りのガイドをして生活しています。予約は20年先まで埋まっています。日本もプロのガイドが生活していける制度造りが必要。なぜなら川や周り環境を守っていくのも彼らの大切な仕事なのです。

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