No18 ヤマベの未来と私たちの幸せ 2009年8月8日(土)

7月1日ヤマベ釣りが解禁になった。高校時代は学校をサボってまで出かけた、釣り人にとって待望の日。東京から一人、札幌市から二人、北見市から一人と私、総勢5名の太めの釣り好きのおっさんが集まり、生田原川に出かけた。  私のとっておきのポイントは、自宅から10分足らずの通称「吊り橋跡」。「ヤマベの釣り場では遠い方だよ」というと片道3時間はあたりまえという東京人は、かなり驚いていた。  いざ釣りを開始。フライフィッシングが得意な東京人も、この日ばかりは私からさおとイクラを借りて挑んだ。さらに「自分で釣ったヤマベしか食えないぞ」との言葉にいつもはキャッチ&リリース派もかなり張り切っていた。三年前の大洪水により生存があやぶまれたヤマベが、昨年から見事復活し、開始より2時間程で自分たちで食べられる十分な釣果を達成した。  早々と午前中に釣りを終了し、我が家で調理をした。大型は塩焼きに、中型はフライに、小型は唐揚げに。マイタケご飯を炊き、タモギタケが大量に入ったみそ汁を大鍋いっぱい作った。5人で30分ほどで完食。おしゃべりの後、お腹一杯で昼寝をすると、予定していた午後からの釣りの時間がなくなり、友人たちが帰る時間になった。友人は皆、「ナベさんは幸せあふれる土地に住んでいるね」「私も引っ越してこようかな」と言ってくれます。でも地元の人達はこんな幸せをもたらしてくれる自然がすぐ近くにあるのに、あまり関心がないように思える。生田原川は今後、上流から遠軽町まで全面的に堤防が造られる計画になっている。北海道土木現業所では環境への十分な配慮を約束してはいるが、ヤマベの未来と私達の幸せのために、厳しく監視していかなくてはと考えています。



*つぶやき*
ヤマベが復活。してほんとうに良かったと思ったが、この年だけだった。一度大きな変化があるとそんな簡単には元にもどるはずはない!人生にもそんなことは一杯あるもね

No19 釣りにルール整備を 2009年10月6日(火)

オホーツクの海岸はサケ釣りの最盛期を迎えています。今シーズンは「過去最低の不漁では」との予測もありますが、釣り人は道内各地を奔走し、海岸や港を埋め尽くす勢いです。  そのせいか漁業者や地域住民とのトラブル、釣り人同士の釣り場や釣りの仕方をめぐるいざこざも多くあります。中でも地域住民にとっては、残されるごみとふん尿が一番深刻な問題のようです。これは、手軽にサケ釣りができる道具が安い価格で買えるようになったことや、団塊の世代など時間に余裕のある人が増え、多くの人が釣り場に出かけるようになったのが要因の一つでしょう。  道内にはサケ釣りをはじめ、ほとんどの釣りにはきちんと定められたルールがありませんが、海外ではトラブルを避けるだけでなく、環境保護の観点から釣りのルールを決めている国々が多くあります。米国やカナダなどのルールは厳しく、ライセンス料金を払わなくてなりませんし、ルール違反に対しては重い罰則もあります。釣りの初心者や子どもたちにも、周知が徹底されマナー教育がなされています。  道内の釣り好きにとって、豪快なサケ釣りは1年の中で最も大きなイベントで、道外から多くの観光客を呼び込む可能性も秘めています。釣り人は楽しく、漁業者や地域住民は安心して仕事ができるように、北海道も早急に法律を整備してほしいと思います。釣り人と漁業者を住み分けるため、私に1つアイデアがあります。それは「釣り人専用の港」。経済的な負担はかかりますが、釣り人へのライセンス料金などで賄います。自分たちに還元されると分かれば、釣り人たちも協力するのではないでしょうか。



*つぶやき*
妻の父とは毎年一緒にサケ釣りに出かけている。昔は二人で何十本ものサケを釣り必死で車まで運んで来たことが何回もあった(車の後ろが下がった)。自分自身でルールを決めるのは難しいものだと想う。釣りすぎに注意しよう!自戒をこめて

No20 湧別川の宝石 2009年12月4日(金)

湧別川に住む魚の中でもっとも可憐で美しいのは、オショロコマだと思っています。大きさは20cm程の小さな魚ですが体測にオレンジ色の斑点をもち、鰭や尾にも白とオレンジのコントラストがあって大変きれいなまるで川の宝石のような魚です。湧別川では水温の低い最上流に住んでいて夏になるとほとんど水が涸れてしまうような小さな流れにも住んでおり、よくぞこんな場所にもいるなと生命力の強さに感心させられます。  子供の頃には白滝に住んでいた伯父さんのバイクの後ろに乗せてもらいイワナ釣りと称してよく連れていってもらいましたが、熊が出るから離れるなよといわれ怖い感じでしたが驚くほど沢山釣れて嬉しかった思い出があります。そんなオショロコマも最近は数が少なくなっていて、それには多くの問題点があります。その一つは多くの砂防ダムに住処を分断されている事です。湧別川の上流には非常に沢山の砂防ダムが点在し、ほとんど魚道がないためオショロコマの多くはダムとダムの間の限られた場所しか移動することができません、短い場所では数百m程しかありません。たまに下流域であきらかに海に出てから帰って来たと思われる外国ではドリーバーデンと呼ばれる銀白色で斑点の薄い大きな魚体が釣れることがありますが、彼らも決して上流部までたどり着くことはできないのです。  それと低水温の中で生活するオショロコマは地球温暖化の影響を最も受けやすい魚だといふ事です、水温が一度上昇すると生存率が72.4%になり4度で10,4%にまで落ちるとのデータが報告されています。湧別川の宝石をなくさないために我々がするべき事は沢山あると思っています。



*つぶやき*
湧別川のオショロコマは、上流の熊が沢山出没する場所が釣り場である。最近は、居酒屋に卸すために釣りに来て、大量に持ち帰るやからがいるらしい。 私が熊ならそういう人を狙うのだが!ハハハ~

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