No.3 湧別川特区2002年10月9日(水)

国の構造改革特区といふ制度ができて湧別川流域の3町が湧別川におけるサクラマス釣りを解放してほしいとの要望を出しました。海から上流域まで移動するサクラマスを通じて流域の地域の活性化をはかりたいとの願いがあります。  本州の中には、サクラマス釣が解放されている地域が何河川かありますが、魚の絶対量が極端に少ないためほとんど幻の魚状態です。そのため釣り人の間ではぜひもっとサクラマスの多い地域で一度でいいから釣り上げてみたいとの希望があります。北海道の中ではサクラマス釣が解放されている地域はありません。  最初に、湧別川の町村が川の漁業権を持ち、料金を徴収してそのお金を、川の流域の森林の保全や魚の増殖事業にあて、豊かな川づくりをしてゆく。  また全国に発信して多くの人達に春の北海道の一番いい季節に来てもらい、広く豊かな川でゆっくりと釣りを楽しみ、流域の色々な花造りや施設を見て、沢山ある温泉に浸かってもらい、季節の野菜や山菜や特産物を食べてもらう。そんな意味合いでもこんなに恵まれている地域は他にはないはずです。  我々の願いはただ魚を釣ることだけではありません。  湧別川に沢山の魚があふれ多くの釣り人や野生の動物がその恩恵にあずかり、地域に住む人達がなんてすばらしい処なんだろうと思える町にすることです。  国の特区構想の狙いもそんなことなんだろうと信じていますが、結果はいかに?



*つぶやき*
昭和初期の遠軽橋からの風景画です。水量が現在よりかなり多い湧別川。私が高校生の頃には橋から飛び降りた強者もいたほど深かった。「赤胴焼き」さんに飾ってありますよ。 「特区」構想は結局道庁の反対で実現不可能に。道庁に相談するなんて国の構造改革特区の意味なしです!

No.4 二兎を追う者2003年1月29日(水)

新しいハサミを買いました。実は美容師のハサミは一般の皆さんが思っているよりもたいへん高価なものです。職場研修にやってくる学生に「このハサミはいくらでしょう」と聞くと「一万円位なの」と言います。実際は、最低でも5倍位から高い物では30倍位の値段がします。  私は今年50歳。同期の美容師で、現役でハサミを持っている人はほとんどいません。業界では「事務所に上がる」といいますが、経営や.教育.協会役員としての仕事に就いています。 私の店も社員が増え、自分も「上がる」ことを真剣に考えていた時期もありましたが、結局、現役をできるかぎり続けることにしました。実際にお客様と接して、ほんとうに喜んで帰って下さる姿を見るのはうれしいものです。  また遠軽というこの地に住んで、魚釣りを通じて自然の豊かさにふれ、共通の趣味を通じた友達にめぐりあい、その仲間が集まりこれからの湧別川の未来を考えていく運動をしています。まったく連動していない2つの目標が、自分にとっては、両方ともとても大切なものです。  新しい人に会うと*私は世界で一番、釣りの上手な美容師です*そう公言してきました。 これからも美容師として釣り師として、やれるかぎり続行してゆく覚悟でいます。 新しいハサミと釣り竿を持って。



*つぶやき*
このハサミ当時30万円ほどしました(高かった!)。 現在も活躍中です。大切に使かっているので、私の美容師生命よりは永く持つはずです!やがて息子や娘に、はては孫の代でも使ってほしいものですが!

No.5 釣り人の責任2003年4月16日(水)

「釣りはスポーツなの」と聞かれることがあります。たしかにそうみえる分野もありますが、魚釣りが他のスポーツとは決定的に違うところがあります。それは、命をもらっていくゲームだからです。外国で、ハンティングとフィッシングには厳しいルールがあるのはそのためです。  北海道には厳格なルールがありませんし、ほとんどの釣り人は気にもしていません。釣果ばかりが大切にされ、いかに楽しく、獲物をいかにおいしく食べたなどの大切な部分が欠けているのです。  外国にはバッグリミットという言葉があります。釣り上げた獲物を何匹まで持ち帰れるのかというきまりです。いろいろな魚に対して大きさと、釣る量が決められているのです。  北海道には基準がありませんから、釣り人は自分自身でリミットを決めなくてはなりません。そうしなければ魚はいなくなり釣りの楽しみもなくなります。目安としては、自分の家庭で食べて処理できる数にしましょう。どんな魚でも大切に扱いきちんといただいて下さい。決して畑の肥料や猫のえさにするものではありません。  キャッチアンドリリースという言葉があります。釣った魚をそのまま逃がすという意味ですが、それとて魚に大きなダメージとストレスを与えていることに変わりはないのです。



*つぶやき*
1995年カナダにスチールヘッド(降海型のニジマス)を釣りに行きました。余暇を利用して釣りに来ているアメリカ人と一緒。彼は普段フロリダで釣りのガイドをして生活しています。予約は20年先まで埋まっています。日本もプロのガイドが生活していける制度造りが必要。なぜなら川や周り環境を守っていくのも彼らの大切な仕事なのです。

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