No.8 2011年10月20日 ほっちゃれ
「ほっちゃれ」という言葉は本州ではもちろんだが、北海道でも若い人たちにはあまりなじみがないらしい。お店の若いスタッフに「ほっちゃれって何だか知ってるかい」と聞いてみたところ、真顔で「(北見の菓子店が製造している)魚の形のお菓子の名前でしょ」と答えた。
実際にも見たことはないらしい。サケやマスが産卵してぼろぼろになった状態で、人間の食用にならないので、ほうっちゃれ(捨ててしまえ)が語源らしいよと教えた。
川のごみのように言われていた時代もあったが、今では自然の川にとって大切な役割を持っていることが分かっている。動物やバクテリアの力を借りて分解されることで、多くのミネラルをはじめとする海の養分を川の上流部にもたらしているのだ。森と海をつないでいると言っていい。
実際、ほっちゃれが多くいる河川の上流部ほど森林が豊かであるとのことだ。しかし、北海道でも最近はほっちゃれを目にすることは多くない。サケやマスはほとんどの河川で、捕獲場で捕らえられてしまうか、堰やダムがあるために上流部まで上がることができないからだ。大自然の恵みであるほっちゃれを見ることができる豊かな川がもっとたくさんあっていいはずだ
*つぶやき*
北見市のお菓子ほっちゃれです。中にあんこがぎっちりつまっていて甘い物好きの私にはたまりません。熊の様に頭からむしゃむしゃと3匹はやっつけてしまいますが、私は冬眠しないので体重が減ることがありません。とほほ