No.12「黒曜石の川」2012年4月19日
北大雪に流れを発しオホーツク買に注ぐ湧別川は黒曜石(十勝石)
の多い川である。子供時代には川原で黒曜石を探し、割って遊ん
でいた。中に赤い模様があるのを「赤十勝」と呼んでいて、貴重
だったので、見つけると嬉しかったのを思いだす。
国内最大の黒曜石の産地である湧別川上流のオホーツク館内遠軽町
白滝地区は、2010年に「日本ジオパーク」として認定された。オー
プンしたばかりの交流センターでは、黒曜石の事を学習でき、黒曜石
の赤い部分がどうしてできたのかも初めて分かった。
ここでは、旧石器時代の石器の展示も見る事が出来る。地元の学芸員
によると、はるか1万2千年前の旧石器時代に、湧別川の上流で黒曜石
の石器が作られていた。20箇所の遺跡の中から767万点もの石器類が
見つかっているとの話だ。
私の青年時代、ダムや砂防ダムがなかった湧別川の上流では、オショ
ロコマや大きなアメマスがたくさん釣れた。旧石器時代の人たちも川
の魚を貴重な食料にしてかもしれない。黒曜石があり、清流があるこ
の地域が、その時代北海道の中心地だったのではないかーなどと勝手
に想像してしているが、いかに、
*つぶやき*
湧別川にふんだんにある黒曜石はどこにでも
ある石だと思っていた。そうではないと分か
ったのは最近の事である。しかし地元では、
十勝石の名前で呼ばれる事が多い。湧別石と
呼ばれないのは残念だし不満であるが、たし
かに言いにくい!