No.2 2011年2月16日(水)「釣りの神様」

幼い頃マー坊と呼ばれた私は、父母とともに仕事が忙しかったので、自然豊かな地方に済んでいた祖父母の家によく預けられました。祖父は近くの小さな川や池で、釣りを教えてくれました。手先が器用で、釣り竿から釣り針までしべて祖父の手作り。 浮きはヨモギの茎、餌はミミズやトンボのしっぽでした。釣れるのはほとんどヤチウグイやカジカ。ブリキのバケツを必死に持ち帰る私に、「マー坊は釣りが上手だな」と言ってくれました。この一言で私の釣り人生が始まったのです。 開拓時代、青年として勇別原野にやってきた祖父にとって食料は自分で取って食べるものだったそうです。流氷が去ったばかりの海岸を歩きながら熊手で毛蟹をかごいっぱいに取った話や、竹ざおに大きなミミズを付けて2尺ぐらいのサクラマスや大きなイトウを釣った話に、私は寝床の中で目を輝かせて聞き入りました。私にとって、祖父は釣りの神様でした 今、私には女の子の孫がいます。これから女性にアウトドアブームが起こるらしいので、孫に釣りを教えて、自分も「神様」になってみたいのですが、周りからは「変な道に引き込まないで」と大ブーイングが起きそう。神様への道のりは険しそうです。



*つぶやき*
昭和30年代初期、俊春おじいちゃんと私。(後ろは当時のエルム美容室) 沢山の思い出が残っています。在りし日の神様の手のぬくもりは、50年以上たった今も忘れることはありません。




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