No4 2011年5月8日(日)「山わさびはどこに」
焼き魚や刺し身に、おろした山ワサビをたっぷり乗せて、熱々のご飯のおかずにする。口の中に春を感じる瞬間です。
おなじみの山菜ながら、意外なことにヨーロッパ南東部原産の外来植物。ローストビーフの付け合わせとして欠かせないもので、明治時代、北米から輸入したそうです。英名は「ホース・ラディッシュ」。寒冷な気候にも強いようで、道内の各地でたくましく自然繁殖しています。
私が子供のころには、近くの堤防や道路のへりにたくさん生えていて、買い取ってくれるお店があったので何十円かのこづかいを稼ぐために、スコップを片手に、自転車のカゴにたくさん積み込んでふらふらしながら帰った記憶があります。
しかしどうしたわけか、その山ワサビも以前生えていた場所で、ほとんど見かけることがありません。乱獲のせいなのか、連作障害のように同じ場所では繁殖が難しい「忌土」現象のためなのか、私には理由は分かりません。
最近は畑で栽培されたものがスーパーなどで多く販売され、食するに困ることはなくなりましたが、強烈にからくて、苦みも強い自然の山ワサビの味には及びません。山ワサビが姿を消しつつある理由、山菜に詳しい方に聞いてみたいものです。
*つぶやき*
わさびには醤油と白いご飯が合います。我が家では一番品質が良くて辛い雪解け直後に収穫し、おろして醤油を混ぜた物を瓶ずめにして保存します(冷凍もOK)。冷や奴にも最高ですしおひたし等何につけてもまいうー・・・です