平成29年春寒号
心の奥の壺にいれて
あの時に
こんな言葉をかけていれば
もっと優しくいられたら
大切な人を失ってから
わきあがる
さまざまな 悔恨(かいこん)
でもそれは
あなたが その人を
深く愛していた あかし
懸命に思いを傾けていた人ほど
悔いは生まれてくるもの
どうかその気持ちを
心の奥の壺にいれて
ゆっくり やさしく
発酵させて
芳醇な美酒に変えて下さい
それは
あなたの心をやわらげ
みんなの心も
やさしくするでしょう
「布教施本より」
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お涅槃会(おねはんえ)2月25日11時~
*お涅槃とは、お釈迦様のお亡くなりになった日の事です。
2月に入りますと、それぞれのお寺の本堂には、お釈迦様
の様子を描いたお涅槃の掛け軸がまつられます。頭を北に
顔を西に向けて右わきを下にして横たわっています。
その周りには大勢の弟子達や信者、動物達昆虫に至るまで
全ての者たちがお釈迦様の死を悲しみ泣いています。
お釈迦様は29歳の時に出家しし36歳で悟りを開きます。
その後、45年の長きにわたり布教伝道の旅を続けられました。
そして80歳の長き生涯を終えられようとしている時、お釈迦様
は弟子達や集まった者たちへこれが最後の説法であるぞと静かに
話されました。「弟子達よ、いたずらに悲しんではならない。
どのように長く生きようとも全ては無常の中に生かされているのだ。
会うものは必ず別れ、生れたものは、必ず死ぬのである。私が説い
て来た全ての人が幸せとなる教えと、自分を信じて正しい行いを
精進して行きなさい」とされてました。
私たちは、偉大なるお釈迦様の最後のお言葉により沿って今日を
精いっぱいに生きていきたいものです。
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曹洞宗 仏壇のまつり方
☆仏壇とは
お仏壇はただ単にご先祖様をおまつりするだけの場所ではありません
お仏壇の中は仏様のおいでになる世界、須弥山(しゅみせん)をあわらし
ており、中心に本尊(ほんぞん)さまがまつられています。そうです、
お寺の本堂と同じです。お仏壇は「家庭の中のお寺」なのです。
☆仏壇をまつる意義
お仏壇が、ご先祖をおまつりするだけの場所ではない事は、すでに
述べました。では、お仏壇をまつる最も大切な意義は何でしょうか。
それは、お仏壇は、私達が仏教徒として生きる信仰実践のよりどこ
ろであるという事です。
☆曹洞宗の信仰実践の基本
端坐(たんざ)・合掌(がっしょう)・礼拝(らいはい)です。
静かな心で端坐し、お釈迦様に合掌礼拝する事により
私達の日々の生活を反省し、教えを生活の中で実践する
活力を生むのです。そして、その実践が心の安らぎへと
連なっていくのです。
*ご先祖様をおまつりし、おまいりするということは、生命が、
生命から生命へと受け継がれ、今の私があると言うことへの
報恩感謝の実践といえるでしょう。それは、私が私ひとりで
生きているのではなく、多くの生命によって生かされているの
だ、と深く実践する事でもあるのです。
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お仏壇のまつり方
http://www.sotozen-net.or.jp/ceremony/memorial/obutsudan