イベリコシカ

2010年11月23 日北海道新聞”ときわぎ”掲載

木の葉が落ちて初雪の季節になると、我が家に極上の食べ物が届きます。それは、知り合いのハンターからもらっているシカ肉です。
 ハンターは毎年「ドングリ山で捕ったピン角(枝分かれしない1本角)の雄シカが捕れたら分けてください」とお願いしています。狙って捕るのは大変難しいそうですが、幸いな事にハンターは腕利きで、毎年願いをかなえてくれます。ドングリを沢山食べている2歳の若い雄シカの肉は、おいしい脂がしっかり乗っていて、しかもさらりとした味わいをしています。もも肉はたたきに、ロースとランプはステーキに、バラ肉は焼き肉にして食べ、子供や孫達にも大人気です。
 ドングリなどの木の実を餌に飼育され、世界有数の味とされるスペイン原産のイベリコ豚にちなんで、我が家では「イベリコシカ」と呼んでいます.実は私はイベリコ豚を食べた事がありませんが、その独特のおいしさは、どちらもドングリをたくさん食べているからに違いありません。
今年は山にドングリが沢山実ったので無事、イベリコシカが届きました。ただあらためて周りの山を見渡すと、最近はドングリを実らす広葉樹がどんどん切られて、針葉樹に替えられているのが目に付きます。我が家にいつまでイベリコシカが届くのか心配な限りです。





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