悲しい気持ちを溶かすおやつ



学校から帰ってきた娘が、夕飯に手をつけない。口数も少なく、ぼんやりしている。そんな時、問い詰めたりしてはいけない。何か辛い事があった時は、どんな言葉より、甘くて美味しいものが一番。「今日学校で何があったの?」と尋ねるかわりに、私はm娘のお気に入りのお皿に、娘の大好物をのせてさしだした。ごはんには見向きもしなかった娘が黙って食べ始める。やさしい甘さと触感に、こわばっていた娘の表情が少しゆるむ。私はこの瞬間が好き・・。やがて娘は自然と口を開く。「あのね、きょう、がっこうでね・・・」
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こんな文章を目にした。その情景が遠い昔を思い出させた。母は偉大である。やさしい心を表現出来る食べ物がある。私から娘へそして、孫へ・・そんな心が受け継がれていったら・・こんな幸せはない!

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