お釈迦様生誕日のコンサート出演
4月8日はお釈迦様の生誕日でした。仏壇に手を合わせ、
車で向かうこと1時間半。懐かしの雄武町につきました。
途中、共栄の手前にあるパーキング場に車を止め、町並み
を遠くに仰ぎ、水平線が湾曲に見えるオホーツク海を眺め、
オカリナで「そよ風のうた」を吹いて、好天に恵まれた幸
せを噛みしめた。
雄武町は、私の尺八修行の最初の街。故高山港山先生
の厳格ではあるが的確な御指導をいただいて初伝、中伝
を取得した地である。当時は国鉄興浜南線が走っており、
興部で名寄本線に乗り換えて下川町におられた親師匠の
稲村頌山師宅へ伺い、演奏の上、講評をいただき免状交
付をしていただいた事を思い出します。
その地で難曲の「哀歌」を吹かせていただけることを
感謝しました。
生田流正派 小泉雅純社中演奏会
「わらべ唄」「こぶとり」「八段の調」「花さき山」「つち人形」「花と少女」
「八ッ橋」「末の契」「時鳥の曲」
杉野雅喬氏独奏曲:「荒れ鼠」(作者不詳)
★長い台詞を三絃一つで弾き語り。初めて聴く曲で、舞台袖からじっくりと
聞かせていただきました。
依頼曲:「哀歌〜沈める瞳」(吉崎克彦作曲)
十七絃:柴田雅寿 尺八:谷藤紅山
飛び入り参加曲「花かげ変奏曲」;社中全員(箏1・2、三絃、17絃)の演奏と
フルート(主宰小泉さんの姪・空直子)のほかに、尺八(大沼楽器店主・
大沼博景)、そして紅山のシャクルート(社中の泉さんがフルート用に編曲)
が急遽加わり、世界初の構成でのフィナーレ曲となって盛り上がり、会場
からの大きな拍手をいただきました。
何といっても、小さな町の町民センターのホールがいっぱいの集客ができてい
たこと、さらに、若い年代層のお弟子さんが少なくなっている状況にかかわらず、
小学生から高齢の方まで、特に若い人たちが元気な社中の演奏会に感動致し
ました。これからの益々の繁栄を祈念して乾杯の音頭をさせていただきました。