元気をいただきました
隣町安国の85歳になる方が、「老後の楽しみ」として尺八を教えてほしいと訪ねてきました。
父と長男(33歳で戦死)が尺八を吹いていたので、見よう見まねで吹いたことがあり、「いつか吹きたい」と思っていたところ、今から43年前の厄年42歳時に、息子さんと娘さんがプレゼントしてくれたという尺八。
練り物で琴古流の歌口、それに7孔。右手が上管なので、塞いで5孔にして吹いてもらうと、よく音が出る。
帯状疱疹が頭上に現れ、目や鼻、喉にも影響があり好きなカラオケもうまくいかなくなったし、好きなお酒も控えているうちにコップいっぱいしか呑めなくなったので、「老後の楽しみ」として正式に習って老人クラブで吹きたいと言う。
病気で寝たきりの同年の奥様を看病し、食事・洗濯をしながらの生活の中で、尺八で一曲でもまともに吹ける曲を身につけたい、と言う。
素晴らしい想いと生き方に元気をいただきました。