NHK北見放送局、遠中部活動取材

遠軽中学校邦楽部が創立10周年を迎えた今年、NHK北見放送局が部活動の取材をして、北海道全域にその活動の経過や練習の様子などを放映してくださることになりました。

子ども達が先輩から受け継いできた部活動ですが、私は外部指導者としてアドヴァイスを続けて参りました。
詳細は、ホームページにも掲載していますが、下記の時間帯で放送をごらん下さい。

ご感想をお寄せくだされば幸いです。御待ち申し上げております。

放映日:2010年10月26日(火) 7:45-8:00 「おはよう北海道」
再放映:10月27日(水) 11:30-11:50 「北カフェ」

85歳〜今日の一言

I さんが今日のお稽古中に、私のアドバイスを理解してくれて、「よく鳴らすためには、三要素が大事なんだね。」と仰いました。
?尺八を顎に当てたら動かさない。(歌口に息が当たらなくなる。)
?指孔を完全に塞ぐ。(他の音が出なくなる。)
?呼吸は鼻で多く吸う。(口を大きく開けて吸うと、顎当たりが外れる。)

そして、また、一言。
「この歳は、覚えたことも忘れる歳なのに、これから覚えようとするんだからね。」「先生、明日も来ていいですか?吹けなくても、お話を聞くだけでも勉強になる。」
スゴイですね、今日も元気を頂きました。

元気をいただきました

 隣町安国の85歳になる方が、「老後の楽しみ」として尺八を教えてほしいと訪ねてきました。

 父と長男(33歳で戦死)が尺八を吹いていたので、見よう見まねで吹いたことがあり、「いつか吹きたい」と思っていたところ、今から43年前の厄年42歳時に、息子さんと娘さんがプレゼントしてくれたという尺八。
 練り物で琴古流の歌口、それに7孔。右手が上管なので、塞いで5孔にして吹いてもらうと、よく音が出る。

 帯状疱疹が頭上に現れ、目や鼻、喉にも影響があり好きなカラオケもうまくいかなくなったし、好きなお酒も控えているうちにコップいっぱいしか呑めなくなったので、「老後の楽しみ」として正式に習って老人クラブで吹きたいと言う。
 
 病気で寝たきりの同年の奥様を看病し、食事・洗濯をしながらの生活の中で、尺八で一曲でもまともに吹ける曲を身につけたい、と言う。

 素晴らしい想いと生き方に元気をいただきました。

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