ハマナス百科-2
●アイヌ民族も薬用に活用
ハマナスにはビタミンCやポリフェノールが豊富に含まれ、古くから食用や薬として使われてきました。江戸時代の医師によると、ビタミン不足などが原因で起こる「水腫病」の予防の為、アイヌ民族はハマナスの花を煎じて飲んでいたという事です。
●寒冷地向け薔薇の祖先
有史以前から北海道の浜辺を彩ってきたであろう「ハマナス」は日本生まれの薔薇の原種の一つ。丈夫で、北海道の厳しい寒さにも負けない耐寒性が特徴。
ハマナスは江戸時代に長崎、出島のオランダ商館医だったツンベリーやシーボルトらによって欧州に伝えられ、他の薔薇とかけあわされて、寒さに強い薔薇の品種改良に大きく貢献した。ハマナスが渡米するまで、欧州には寒冷地で咲く薔薇がなかったそうだ。現在、北方系の薔薇として流通している品種の多くがハマナスの子孫となっている様です。
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潮かをる
北の浜辺の砂山の
かの浜薔薇よ
今日も咲けるや
ー石川啄木ー(啄木はハマナスを浜薔薇と歌った)
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ハマナスは韓国では「恋の花」ともいわれている様です。
ハマナス百科-1
★ハマナスの名前の由来
実がナシに似ている事から「ハマナシ」それがなまって・・「ハマナス」
昔は「アカナス」と呼ばれていたトマトに似ているので「ハマナス」と名付けられた。等の説があります。
「ハマナス」や「ハマナシ」の名前が定着する以前は、中国の内陸部で、咲くハマナスに良く似たバラ、マイカイの名で呼ばれていた。
・学名(ロサ・ルゴサ)
「ロサ」はバラ属。「ルゴサ」しわが多い( 葉)という意味のラテン語。
Japanese Rose(英名)ジャパニーズ、ローズ:日本のばら
・花
直径5~10センチ程。花びらは5枚で赤紫色が多い。まれに、八重や白い
花が咲く事もある。良い香りがする。5月末から8月頃に咲く
・枝・幹
細かいとげが密生している
・葉
厚ぼったく、しわの様に細かく表脈が刻まれている。
・果実
7月下旬から11月頃に親指大に育った果実が赤くなる。
・用途
芳香豊な花は香料、甘酸っぱい果実はジャム、根は染料などに利用されている。
*ハマナスは皇太子徳仁親王妃雅子殿下のお印でもある様です。
いっきに春になりました
我が家の庭で見つけました。
「はまなす?」かな?